DIARY>2004年9月

>29日

 長屋のようなたたずまいの家々の前を歩いている。軒下には大量の白鳥が休んでいるが、なぜか首を真っ直ぐ上に伸ばしている。狭いからだろう。近寄ると、驚いたらしくばさばさ羽を動かして、低く仕切られている隣のエリアへ移ってしまったが、無論そこも白鳥でいっぱいである。少々気の毒な事をした。屋根の上から信楽焼の狸がこちら目がけて立小便を浴びせてくるので油断がならない。こちらが刺客だと悟られたせいだ。おまけに追手まで来る気配がしたので、それ(と小便)を避けて、目指す一軒に駆け込む。薄く開けた戸の中は物置のように雑然としていて薄暗く、それを自在にかいくぐって先に進む。身は軽く、思う通りに体が動く。と、宝石のショーケースがずらりと並んだエリアに出る。そこにいる太った厚化粧のオバチャンが主人だ。「あんた来たのね」とかそんなような事を言われるが気にしない。ショーケースの上に身軽に飛び乗り、その上を走りながら獲物を物色する。ショーケースの上を走る時は、必ず木の枠の上を踏むようにしなければならない。当然ながら、間違ってもガラスだけのところを踏んではいけない。割れるからだ。だが足は面白いように、目当ての枠の上を踏んでいく。次々にショーケースを飛び移って、物色を続ける。なにせ目利きだからね、とか考えている。


>30日

 小学校時代の友人Fと、中学時代の友人Sと一緒に学校へ行く。ナリは高校の制服だが、教室に入るとクラスメートはみな小学生だ。その小学生が何人も床で人文字を作って遊んでいたので、担任の先生が「またやった」と怒ってそれを散らす。
 場面変わって、中学〜高校時代の友人Tの家に行く。家は街中だが大きな温泉宿で、温泉に行こうとして迷う。カフェテリアのようなところに出たり、狭い秘密通路を通ったり散々迷った挙句、友人達と外に出ることになる。外から見ると、宿の前面は3軒の店で、それが中でつながっているのだ。でかいなあとつくづく思う。


DIARY>2004年9月