DIARY>2005年4月

>1日(金)

 米同時多発テロの現場に居合わせる。瓦礫の山の上で消防士が瓦礫をかき分けるので、私の素足の上にレンガが一個落ちてきて痛い。傍らではレンガの壁がそっくりプールの上に倒れてきていて、日本人の子供たちが水着姿で右往左往している。「日本人児童150人、先生1人死亡」というテロップが視界の下半分をふさぐ。ああ殺し合いとはかくも恐ろしいものかと身に沁みる。
 場面変わって、白人の姉が弟妹(私含む)にカキ氷をくれる。氷かと思ったらスイートポテトで、チョコレートがかかっている。さぞ旨かろう。


>2日(土)

 劇場で国際交流会がある。小学校の頃に仲の悪かった奴が来ていて突っかかってくる。気の毒な奴だと言ったらそれきり何も言わなくなった。インドの踊りをみんなで踊ることになった。友人が誘ってくれるが、そいつがいるのでいまいち気が乗らない。仕方ないので参加賞のキーホルダーだけもらう。お寺の写真のやつとマンガ柄のやつがあるのでマンガ柄のほうをもらう。お寺の写真がいいなと思いはしたけど、ダサかったので。


>3日(日)

 鉄腕アトムのマンガを読んでいる。戦争中か何かで、人がバカスカ死んでいる中をアトムが救助にかけずりまわっている。人間(生死不明)が山積みになって燃えている中から、アトムが「助けてやって」と言って一人の子ども(瀕死)をコバルトに放り投げる。「人間がポリエチレンのように燃えています……」という放送フキダシが読める。


>9日(土)

 禁煙のはずの駅構内で人々が一斉にタバコを吸いだす。イヤミか。
 場面変わって、弟とパソコンをいじっている。デスクトップ画面がアイコン式ではなくクリッカブルマップ式で大層使いにくい。
 場面変わって、母と二人で夕食。品数が多くて嬉しい。あんたがもらってきたおかずがあるからこんなに多くなっちゃった、と言いながら母が笑っている。たまごスープを飲みながら、私は何かしている。美味しい。


>10日(日)

 だらだらインターネットやってても不毛なので、電源を切る。でもお気に入りサイトさんは手元に置いておく。手元を見ると、包み紙に包まれたお気に入りサイトさん。開くとチョコ。口に入れると案の定うまい。さすが人気サイトは違う。


>11日(月)

 体重10キロの魚と9キロのサメがじゃんけんする。魚が負けたので、体の肉を1キロ、サメにあげなければならない。やばいよあと9回負けたら消滅じゃん、お前。


>17日(日)

 頭に手をやると、ざりざりした感触。そう言えば数日前に髪を切ったんだった。ものすごい後悔。あれだけ伸ばすのには随分かかったのだ。昔は短い方がよかったのに、いまはそんな気はまったく起こらない。あーあ。


>19日(火)

 野分。大草原を突き抜け波沸かせ疾駆する風。


>21日(木)

 某国から友人(男)来日。美術館というか博物館に連れて行く。天井からイルカの剥製が数体、人の腰の高さほどに吊られている。さわってもいいそうで、何人かの人がぺたぺた触れているのだが、ヤツはと見れば一体に飛び乗っており、イルカが大きく揺れて他のにぶつかっている。あわててヤツを引っ張り下ろし、お詫びにそのイルカの頭をなでくってからヤツの手首を引っつかんで脱兎のごとく逃げ去る。いいヤツなんだけどね。


>23日(土)

 留学生の子が家(実家)に遊びに来た。夜遅くなったので泊まって行けと言い、家族も賛成した。でも色々あって結局その子は泊まらずに帰った。
 場面変わって、その子と軍の施設から脱走する。建物の中では追われたり撃たれたりいろいろあったが、建物を出てからは怪しまれなかった。軍服を着ていたせいもあったかもしれない。とにかく敷地から脱出成功。迷彩の上着をその辺のドブに捨てる。そこには貧しい人々が住んでいるので、だれか拾って使うかもしれない、と思う。


DIARY>2005年4月