DIARY>2005年10月

>10/13(木)

 大きな公園の中の広場の郵便局に泊まっている。建物の周囲は森で、天気はいい。目を覚ますと、窓の外に人々がいて、てんでにばらばらなことをする格好のままでほぼ制止している。窓のうちのいくつかは網戸が下りていず、お陰で部屋の中が丸見えで体裁が悪いので網戸を下ろす。昨日今日と大きなイベントのためにここに来たのだが、昨日は別のことをやってそのまま寝てしまって、参加していない。今日は演劇や映画が催されることになっているが、もう午後なので、全部には出られないこと確定。外に出て、森の間の道を人々と歩く。「ここは猫が多いから」という言葉に周囲を見渡すと、両側の森の一面の茂みのいたるところから猫が顔を出し、こちらを凝視している。


>10/16(日)

 ラスク状のペットフードを見せながら、彼女と彼は優しい声で私に説明する。私は心を閉ざしている動物のフリをし、言葉少なに反論する。彼女が私にラスク状のペットフードをくれたので、私が演技をする必要はなくなった。そこが某独裁政権下の牢獄になり、私は看守になる。私は物陰で手に持っているペットフードを一口に押し込む。腹は減っているが、盗み食いを見つかったら死刑なのだ。隣の仲間も同じことをしている。と、看守長が来た。見つかったら殺される。が、口の中が乾いているので、いくら呑んでも呑みきれない。やむを得ず、もう一人の仲間が応対している間に、口の中の物の一部を物陰に押し込み、牢の戸を叩いて囚人を怒鳴りつけ、仕事をしているフリをする。看守長が背を向けた瞬間、応対していた仲間が看守長をどついた。私たちは牢の戸をあけ、囚人二人とともに逃げ出す。私は最後に、済まんといいながら棒で看守長の頭をどついておく。いいんだ早く行け、と看守長が言う。人々が会議をやっているのを横目に階段を駆け下りて外に出ると、車の脇で逃げた四人が待っていた。なんで乗って待たないんだ、といいつつ車に押し込み、自分も乗って発進する。外は市場で、人がひしめいている中をどうにかすり抜けていく。


>10/17(月)

 夜帰り道で遠くが空襲されている。近くの家の中から自然に火の手が上がる。予感がして家に入ると案の定、天井吊り下げ式の電気の接合部がいきなり火を噴き、燃え始める。箇所が箇所なので水をかけるわけにも行かない。祖母が持ち出す荷物をまとめているので、私も二階に行って荷物を用意する。そもそもモノが少なくてよかったと思う。


DIARY>2005年10月