>まえがき
とある方のとある作品へのオマージュの詩篇二本。
中身は管理人の実体験。
人様にささげた物をゴミ呼ばわりは不謹慎ですが
いまいち納得いかないので、ここ入りです。
あ、内容はいかなる政治的宗教的等見解とも無関係です。
>この陽だまりの中で >トンボひっくり返り
駅は空っ風。
人間はまばらにホーム。
の、足もとで。
じ、じじ、と。
羽をうごかす。
羽音はしない。羽音もしない。
蜂。
まだいたか、この時期に。
足もとを、じじ、じ、這うだけ。
駅は空っ風。
じじじ、虫は死にかけて、
じっ、何を考えるもんなのか。
いや、はたして心なんぞあるものか、じじ。
羽音もしない。
ふい、と、光の中に。
こいつが身を投げる。
じ、おい、お前。
死にかけて、何を考えるもんなのか。
この陽だまりの中でなら、今日死ぬのも悪くない。
と、思ったか。
>幼児国辱(長歌) >世界の中のニホンという旗
日柄よし 運動会に たかだかと ひるがへりたる 旗どもの いづれ劣らぬ ただ中に よからぬ旗の あるよとて そを指さして たらちねの 母にそ問へば 日本の 旗といふこそ 悲しかりけれ
(反歌)万国旗中で一番ダッセエと思った旗が実は日の丸
※日柄よし:運動会・お見合いなどにかかる枕詞