WORKS三題噺まとめ>3rd Season - 02

●薬/葉っぱ/いたちごっこ
 川っぱたにカワウソやイタチが集まり、石の上にカワウソは魚を、イタチは葉っぱを並べている。魚市か薬草市かと一匹に訊くと、祭典ですと言う。なるほど獺祭だね。いいえコミケです。魚の鱗や葉っぱに物語が書いてあり可笑しかったが、考えれば「獺祭」は文学用語だし「言葉」も大昔は葉に書いたのだ。

●財布/悪趣味/やきもち
 (未)

●青/雪/はつこい
 幽霊話のある兵舎の物置へ度胸試しに放り込まれた少年兵が翌朝、真夏だというのに凍死寸前で見つかった。なんでも、青服を着た見知らぬ娘に、氷のように冷え切った躰で抱きつかれたそうだ。お前逃げなかったとこを見るとまんざらじゃないなと笑う先輩に少年兵は顔を赤らめ、寒そうだったのでと呟いた。

●ベッド/前髪/蜂蜜
 (未)

●黄/カッター/災い転じて
 (未)

●耳/窓際/映画
 紫式部は嘘ばかり書いたので閻魔大王の裁きで地獄に落ちた。当然〆切地獄である。常々正直ばかりで嘘に飢えた閻魔大王はこうして作家を地獄に呼んでは物語を作らせ、浄玻璃鏡に映して楽しんでいる。倫理に厳しいが作家の待遇はホワイトで、亡者達への取材も許可されているため作家の評判はそこそこだ。

●怒らないで/指輪/不意打ち
 (未)

●煙草/爪/七転び
 (未)

●ココア/鳥/恥ずかしい
 (未)

●耳/砂糖菓子/トランス
 (未)


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